ホップ 〜風のように駆けるリスの少年〜
jinsei-shippitsu
ふく翁の『人生執筆』
森の奥深くにある「記憶書庫(きおくしょこ)」。
そこには、動物たちの人生を記した本が静かに並んでいます。
その書庫の館長が、丸いメガネをかけた翁(おきな)のフクロウ、ふく翁。
森の語り部でありながら、実はときどき人間界にも足を運んでいる──
“人生を編む旅人” でもあります。

ほっほ。わしはふく翁というものじゃ。
まあまあ、ゆっくりしていきなされ。
ふく翁は、森の動物たちの“人生の話”を聞き、本として残してきた語り部。
どんな小さな出来事も、誰にも言えなかった気持ちも、
ふく翁はいつも静かに耳を傾けます。
「どんなの人生も、一冊の本になる価値がある。」
この言葉は、ふく翁が長い年月でたどりついた答え。
この信念を同じくする “人間” と出会い、
いまは一緒に
「世界中の誰もが自分の歴史を残せるようにする」
という新しい取り組みを進めています。
ふく翁は、
朝は森をゆっくり散歩して、動物たちの話を聞き、
昼は書庫で古い本を修復し、
夜は小さなランプを磨いて一日を終えます。
穏やかで、ユーモラスで、少し天然。
でも、誰よりも人の話を大切にする存在です。
人間界では、ふく翁ひとりでは忙しいため、
その教えを引き継いだ 弟子(=伝記作家)たち が活動しています。
ふく翁の弟子は、
「遮らず、否定せず、丁寧に、敬意をもって聞く」という教えを受けた聞き手たち。
あなたの人生を静かに受け取り、言葉にし、本にしていきます。
自分の人生の経験が、知恵が、歴史となっていきます。
ふく翁はきっというでしょう、

ほっほ、人生は語られねば消えてしまうものじゃ。
聞かせてくだされ、あなたの人生を。