ミミ 〜心のやわらかいうさぎの少女〜
― 相手の気持ちに寄り添いすぎる、小さな不安の持ち主 ―
ミミは、森の中でもひときわ心のやわらかい、12歳のうさぎの少女。
風の音にも、葉の揺れにも、人の気持ちにも敏感で、
いつも相手のことを一番に考えてしまいます。
困った友達がいれば真っ先に気づき、
胸がぎゅっとなると、すぐに不安や恐怖がほろり。
ふく翁はそんなミミの姿を見て、
「不安や恐怖は心が豊かな証拠じゃよ」といつも優しく微笑みます。
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初めまして…。わたしはミミと申します。
…どうぞよろしくお願いいたします。
ミミって、どんな子?
ミミは、良家の長女で、しっかり者。
優しい父と母、そして小さな弟がおり、
家ではいつもお姉さんとして弟の面倒を見ています。
でも、外に出ると少し不安になりがちで、人見知り。
「だ、大丈夫かな…?」と耳をしゅんと下げることもしばしば。
それでも、仲間のためなら勇気をふりしぼり行動する心の強さがあります。
ホップの暴走をそっと止めたり、
ムアの皮肉を受け止めたり、
一歩引いて全体を見ることができる、
森の中では“影のまとめ役”のような存在です。
ミミの暮らし
ミミの一日は、やさしい生活の積み重ね。
朝はゆっくりと草の露を見ながら深呼吸し、
昼は母を手伝って弟の面倒を見たり、家事を手伝ったり、
午後になると森へ出て仲間たちに会いに行く。
ふく翁の書庫に寄った日は、
ふく翁にお茶を淹れてもらい、
ほっと肩の力を抜いて話を聞いてもらいます。
好きなもの
- 心が落ち着く静かな場所
- あたたかい草の匂い
- 弟と食べる焼き木の実
- ホップやムアと小さな冒険をする時間
(本当はこわいけれど、みんなとなら少しだけ勇気が出る)
苦手なもの
- 大きな物音
- 突然のトラブル
- 仲間同士のけんか
- 自分のせいで“足を引っぱってしまうこと”
不安や恐怖を抱えながらも前に進もうとするミミの姿は、
周りの仲間たちを惹きつけています。
ミミとふく翁
ミミは、ふく翁を「ふく翁じいさま…」と少し緊張気味に呼びます。
けれど、ふく翁のゆっくりとした語りを聞くと、
心のもやもやがふわっとほどけていくような安心感があります。
ふく翁はよくミミにこう言います。
「不安や恐怖は弱さではないぞ。
心が動いておる証じゃよ、ミミや。」
その言葉が、ミミの胸の奥に小さな灯りをともしています。
読者の皆様へ
ミミは、
「弱さの中にあるやさしさ」
「不安や恐怖を抱えながら進む勇気」
を教えてくれる存在です。
もしあなたが不安で立ち止まりそうになったら、
ミミも不安を抱えながら、きっとそばでこうささやくでしょう。
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……だ、大丈夫ですよ。
み、みんな不安を抱えながら生きてるんだと思います。


